今回はいよいよまとめに入っていきます。
前回はコンデンサの性質について
お伝えしました。
前々回では、電力は、
交流の場合、電圧と電流の波形に
ズレが生じるので、
そこで無駄な電力が生まれて
効率を落としてしまうというお話しをしました。
また、モーターは電圧にたいして、
電流の波形が遅れてしまう性質があるということ、
それに対して、コンデンサは、電流の波形を進ませる
働きをするということ。
直流では、コンデンサには電流は流れないけれど、
交流では流れるというお話しでしたね。
実際に、電力会社では、モーターなどの動力電源を
使う場合、モーターにコンデンサをつけないと
基本料金が高くなります。
これは、電力量、(電力に時間をかけたもの)で考えると
わかりやすいのですが、
同じタイミングの波形ならば、
無駄な電力は生まれないのですが、
波形のタイミングがずれたところの時間分、無駄になっている
ということなので、モーターの消費電力よりも多く
電気を送らなければいけなくなるからです。
なので、動力の電気設備を設置する場合は、
動力設備の容量に会わせた、
コンデンサを取り付けることが、
省エネにつながります。
経済的に安くできるということなのです。
一般的な電気屋さんは、
動力にコンデンサを取り付けることというのは、
当たり前なことですが、
最近はつけていないところもちらほら、
見るようになりました。
動力設備を使っているところは、
コンデンサが付いているかどうか見てみてください。
もし付いていないならば、省エネの対策がとれます。
どれくらいのコンデンサを選んだらよいかは、
プロの武生テックにお任せください。
また、最近はコンデンサが付いていても、
耐用年数を過ぎているところも出てきています。
耐用年数の過ぎたコンデンサを使うと
火災の原因になります。
1975年(昭和50年)以前に製造された
コンデンサは、経年劣化により火災の原因に
なる確率が高いといわれています。
(一般財団法人 日本電気工業界)
というわけで、動力設備のあるところで、
仕事をしている方は、一度確認してみてください。
というわけで、コンデンサシリーズは
今回までです。
今回はちょっと難しかったですかね。
次回はもう少し取っつきやすいものにしたいと思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。